床面積だけではわからないテントの居住性<ソロキャンプでの山岳用テントの選び方>
居住性のいいテントっていいですよね、居住性がいいと感じるには「全室が広い」「室内高が高い」、人それぞれだと思いますが、テントの室内の居住性は床面積だけではわからない。
居住性を良くするためにメーカーはいろいろな工夫をしています、今回記事にするのはソロキャンプや2人くらいまでで使う床が長方形のテントの居住性について。
※ベテランさんには参考になりませんけど m(__)m
記事を書こうかなと思ったきっかけは若洲公園キャンプ場での「Outdoor Gear Touch & Try」というアウトドアイベント。
NEMO(ニーモ)2016年モデルANDI-2P(アンデイ2P)の現物を見たくて出かけたのですが・・・
NEMO(ニーモ)2016年モデルANDI-2P(アンデイ2P)は床サイズが142cm×220cm、僕の持っているマーモット アルピニスト2の床サイズは127cm×224cm。同じシングルウォール吊り下げ式。
短辺側が15cm長いので中は相当広いだろうなと期待して見に行ったのですが、思いのほか狭く感じてしまったんです。
NEMO(ニーモ)2016年モデルANDI-2P(アンデイ2P)はいいテントで発売されたらたぶん購入すると思います、でも何故狭く感じてしまったのか。
NEMO(ニーモ)2016年モデルANDI-2P(アンデイ2P)を非難する記事では決してありませんので、お持ちの方気を悪くしないでくださいね。
テントにはフライシートにフレームを使って全室を大きくとれるテントが多くありますが、今回はテント本体のフレームワークに的を絞りました。
床面積だけではわからないテントの居住性<ソロキャンプでの山岳用テントの選び方>
同じ形状で同じ床面積のテント、AとBではBのテントのほうが側面が垂直なので間違いなく室内は快適。(短辺側から見てます)
全てのテントで「居住性を良くすることだけ」を考えれば、AをいかにBに近づけるかということになります。
Aのテント形状ですぐ思いつくのはツエルト、ツエルトでも居住性を良くする工夫があります。
●側面をガイロープ(ガイライン)で引っ張る。
Juza Field Gear Zelt Plus/ ツェルト・プラス 進化型ツェルト イエロー
●サブポールを使う。
アライテント(ARAI TENT) スーパーライト・ツェルト2ロング
少しですがAがBに近づきます。
次にシンプルな構造のX型フレーム、国産モデルに多いタイプです。モンベルステラリッジの場合はテーパードデザインにすることで側面の傾きを抑えています。
エスパース・デュオ アルティメイト、こちらはテント高で居住性を高めています。床寸法はモンベルステラリッジ テント2型と同じ210×130ですが高さが115cmとモンベルステラリッジ テント2型より10cm高くなります。
●弾性の違うポールを使う
この方法を使っているのはHCSとファイントラック、天頂部と底部とで弾性の違う異径ポールを使っています。
ファイントラック(finetrack) FAG0312 カミナドーム2 OG:GY
プロモンテ(PUROMONTE) ライトウエイト・アルパインテント(2人用) VL25 国内生産品 VL25
上部に剛性の強いポール、下部はしなやかな細いポールを使用することで、強度とテント自体の立ち上り(テント上部の居住空間アップ)が保たれます。
●同じポールで行いますが海外モデルによくあるポール自体を曲げちゃう方法
下部が垂直になるようにポール自体が曲がったものを使用します。下のテントはサブポールも利用して居住性UPが図られています。
このテントはシングルウォールなので、ツエルトで利用されているサイドの生地を張り綱で引っ張る方法も使うことで2重の居住性UPが図られています。
張り綱で引っ張る手法はゼログラム(ZEROGRAM)テントでも使われています。
●サブフレームを追加
全室を快適に使うためにサブフレームが追加されたタイプ。サブフレームが追加された入口側は垂直により近づきます。
●魚座型フレームを使う
魚座型フレームは魚座の記号の形、X字型フレームと違い、半円を描いたフレームが2カ所で交差します。この形のテントは壁面がほぼ垂直に立ち上がるので、X字型フレームより室内空間はだんぜん広くなります。
●魚座型フレームにさらにサブポールを追加
クロスさせたポールの頂点にさらにポールを配置し、強度と共に、居住性を高めています。ここまでくるとかなりBの形状に近づきますね。
MSR 軽量 テント エリクサー2 ホワイト [2人用] 【日本正規品】 37762
●ハブ機能使う
DAC(ダック)ポールお得意のハブをふんだんに使うタイプ、直線ポールの組み合わせと違って設計の自由度が増します。これからの主流になりそうですね。
●最後に他と違った目線で居住性をUPさせたアライテント
テントで快適に過ごすのに全室は重要です、通常はフライシートで全室を作るのですがその分の設営スペースが必要になります。それならインナーテントで全室スペースを作って、使える設営場所は有効に使い室内を広くしちゃおうというアライテントの新しい発想、アライテントさすがです。
<ドマドーム>
アライテント(ARAI TENT) ドマドームライト2 [2人用]
<オニドーム>
ARAI TENT(アライテント) ライペン ONI DOME 2
以上で「床面積だけではわからないテントの居住性」終わりです、山岳用テント購入を考えている方に少しでも参考になれば・・・
居住性を良くするためにメーカーはいろいろな工夫をしています、今回記事にするのはソロキャンプや2人くらいまでで使う床が長方形のテントの居住性について。
※ベテランさんには参考になりませんけど m(__)m
記事を書こうかなと思ったきっかけは若洲公園キャンプ場での「Outdoor Gear Touch & Try」というアウトドアイベント。
他に方のブログで、「Outdoor Gear Touch &; Try」にNEMO(ニーモ)ANDI-2P(アンデイ2P)2016年モデルが展示されているのを見ました。若洲公園キャンプ場???どこ???・・・調べてみたら仕事場から高速を使えば30分くらいでいけそうな場所です。それなら2~3時間で戻れると思い「Outdoor Gear Touch &; Try」に行っ…
NEMO(ニーモ)2016年モデルANDI-2P(アンデイ2P)の現物を見たくて出かけたのですが・・・
NEMO(ニーモ)2016年モデルANDI-2P(アンデイ2P)は床サイズが142cm×220cm、僕の持っているマーモット アルピニスト2の床サイズは127cm×224cm。同じシングルウォール吊り下げ式。
短辺側が15cm長いので中は相当広いだろうなと期待して見に行ったのですが、思いのほか狭く感じてしまったんです。
NEMO(ニーモ)2016年モデルANDI-2P(アンデイ2P)はいいテントで発売されたらたぶん購入すると思います、でも何故狭く感じてしまったのか。
NEMO(ニーモ)2016年モデルANDI-2P(アンデイ2P)を非難する記事では決してありませんので、お持ちの方気を悪くしないでくださいね。
テントにはフライシートにフレームを使って全室を大きくとれるテントが多くありますが、今回はテント本体のフレームワークに的を絞りました。
床面積だけではわからないテントの居住性<ソロキャンプでの山岳用テントの選び方>
同じ形状で同じ床面積のテント、AとBではBのテントのほうが側面が垂直なので間違いなく室内は快適。(短辺側から見てます)
全てのテントで「居住性を良くすることだけ」を考えれば、AをいかにBに近づけるかということになります。
Aのテント形状ですぐ思いつくのはツエルト、ツエルトでも居住性を良くする工夫があります。
●側面をガイロープ(ガイライン)で引っ張る。
Juza Field Gear Zelt Plus/ ツェルト・プラス 進化型ツェルト イエロー
●サブポールを使う。
アライテント(ARAI TENT) スーパーライト・ツェルト2ロング
少しですがAがBに近づきます。
次にシンプルな構造のX型フレーム、国産モデルに多いタイプです。モンベルステラリッジの場合はテーパードデザインにすることで側面の傾きを抑えています。
エスパース・デュオ アルティメイト、こちらはテント高で居住性を高めています。床寸法はモンベルステラリッジ テント2型と同じ210×130ですが高さが115cmとモンベルステラリッジ テント2型より10cm高くなります。
●弾性の違うポールを使う
この方法を使っているのはHCSとファイントラック、天頂部と底部とで弾性の違う異径ポールを使っています。
ファイントラック(finetrack) FAG0312 カミナドーム2 OG:GY
プロモンテ(PUROMONTE) ライトウエイト・アルパインテント(2人用) VL25 国内生産品 VL25
上部に剛性の強いポール、下部はしなやかな細いポールを使用することで、強度とテント自体の立ち上り(テント上部の居住空間アップ)が保たれます。
●同じポールで行いますが海外モデルによくあるポール自体を曲げちゃう方法
下部が垂直になるようにポール自体が曲がったものを使用します。下のテントはサブポールも利用して居住性UPが図られています。
このテントはシングルウォールなので、ツエルトで利用されているサイドの生地を張り綱で引っ張る方法も使うことで2重の居住性UPが図られています。
張り綱で引っ張る手法はゼログラム(ZEROGRAM)テントでも使われています。
●サブフレームを追加
全室を快適に使うためにサブフレームが追加されたタイプ。サブフレームが追加された入口側は垂直により近づきます。
●魚座型フレームを使う
魚座型フレームは魚座の記号の形、X字型フレームと違い、半円を描いたフレームが2カ所で交差します。この形のテントは壁面がほぼ垂直に立ち上がるので、X字型フレームより室内空間はだんぜん広くなります。
●魚座型フレームにさらにサブポールを追加
クロスさせたポールの頂点にさらにポールを配置し、強度と共に、居住性を高めています。ここまでくるとかなりBの形状に近づきますね。
MSR 軽量 テント エリクサー2 ホワイト [2人用] 【日本正規品】 37762
●ハブ機能使う
DAC(ダック)ポールお得意のハブをふんだんに使うタイプ、直線ポールの組み合わせと違って設計の自由度が増します。これからの主流になりそうですね。
●最後に他と違った目線で居住性をUPさせたアライテント
テントで快適に過ごすのに全室は重要です、通常はフライシートで全室を作るのですがその分の設営スペースが必要になります。それならインナーテントで全室スペースを作って、使える設営場所は有効に使い室内を広くしちゃおうというアライテントの新しい発想、アライテントさすがです。
<ドマドーム>
アライテント(ARAI TENT) ドマドームライト2 [2人用]
<オニドーム>
ARAI TENT(アライテント) ライペン ONI DOME 2
以上で「床面積だけではわからないテントの居住性」終わりです、山岳用テント購入を考えている方に少しでも参考になれば・・・
2016/05/09
オートキャンプやツーリングキャンプで荷物スペースに余裕が無い場合、または荷物をコンパクトにしたいと考えた場合、山岳用テントが候補になってくると思います。オートキャンプで山岳用テントを使うメリットはパッキングがコンパクト、悪天候に強い、設営が大型テントに比べればとっても楽だという3点。多少…
2015/09/08
マーモット アルピニスト 2 (Marmot Alpinist 2)シングルウォールテント。マーモットのテントが大好きです。もともとは寝袋が憧れだったんですが、DANA DESIGN(デイナデザイン/ダナデザイン)の流れくむ色使いでマーモット (Marmot)テントも好きになりました。マーモット (Marmot)テントは複数所有…
2016/03/20
アライテントから「オニドーム」とういうテントが発売になりました。ドマドームは3本ポールでしたがオニドームは2本ポール、ドマドームより軽量です。2本フレームなのにフライシートのペグダウン無しで前室が出来てしまうのが最大の特徴、インナーテントはへんてこな形ですがフライシートをセットした外観はな…
2016/06/04
モンベル(mont-bell )の2016年新製品のサンダードーム、ステラリッジテントやレラドームに目が行きがちですけど、サンダードームも凄いんです。床面積だけではわからないテントの居住性<ソロキャンプでの山岳用テントの選び方>で全てのテントで「居住性を良くすることだけ」を考えれば、AをいかにBに近づけ…
2016/06/04
前回モンベル(mont-bell )のテント「サンダードーム」のフレームワークについて書きましたが今回は「クロノスドーム」。モンベル(mont-bell )のクロノスドームはシンプルな構造のX型フレームですが、居住性を良くするステラリッジテントの「テーパードデザイン」とは違った工夫がされています。床面積だけで…
この記事へのコメント
全部欲しいです(笑)
いくつか持っていますが、やはり問題は居住性と重量、耐風性のバランスでしょうかね~カミナは長編側が出入り口になっており、若干高めのサイズになっているので、猛烈な風にどう耐えられるか、ドMに妄想しています(笑)
勉強になりました^^
いくつか持っていますが、やはり問題は居住性と重量、耐風性のバランスでしょうかね~カミナは長編側が出入り口になっており、若干高めのサイズになっているので、猛烈な風にどう耐えられるか、ドMに妄想しています(笑)
勉強になりました^^
みーパパさんこんばんは
テント選びは求めるものが人それぞれなんで正解はないですよね♪
これいい、これもいいと道具が増えても結局持って行くものはいつも同じなんですよね、これが(笑)
テント選びは求めるものが人それぞれなんで正解はないですよね♪
これいい、これもいいと道具が増えても結局持って行くものはいつも同じなんですよね、これが(笑)