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悪天候に強いベースキャンプ型テント<オートキャンプでの山岳用テントの選び方>

   


オートキャンプやツーリングキャンプで荷物スペースに余裕が無い場合、または荷物をコンパクトにしたいと考えた場合、山岳用テントが候補になってくると思います。

オートキャンプで山岳用テントを使うメリットはパッキングがコンパクト、悪天候に強い、設営が大型テントに比べればとっても楽だという3点。



多少居住性を犠牲にしても悪天候でも安心のテントを使いたい、大きいテントは持っていけない、設営は簡単なほうがいいと思う方には山岳用テントはピッタリなんです。

大型のテントはとても快適なんですけど、たまに身軽で出かけたくなる時ってありますよね、山岳用テントを持っているとキャンプの幅が広がります。

山岳用テントはさすがにテント内で立つことは子供以外無理ですが、テントは寝る場所と考えれば必要十分な広さです。



でも山岳用テントといっても種類がたくさんあるので迷います、僕なりの選び方ですがこれからオートキャンプで山岳用テント購入を考えている方に少しでも参考になれば。



山岳用テントは大きく分けると「縦走型テント」と「ベースキャンプ型テント」の2種類。(4シーズン用、3シーズン用での分け方もありますが、メーカーごとに基準が違うので僕はあまり気にしない)


ベースキャンプ型テント ・・・ ベースキャンプを設営して必要な荷物はそこに置いて山登りをするときに使うテント、ベースキャンプ型テントは基地みたいなものですね。

ザ・ノース・フェイス [THE NORTH FACE] マウンテン25 テント 2



マーモットテントMarmot Thor 3P Tent 2



縦走型テント ・・・ テントを担いで山を縦走(旅)します、同じ場所ではなく移動先でテントを設営します。

エスパース・デュオ アルティメイト 1




当然ベースキャンプ型テントは山岳用テントとしては居住性が良く悪天候にも強いテントになります、対して縦走型テントは居住性、耐候性を少し犠牲にして軽量化を優先したテントとなります。



ベースキャンプ型テントと縦走型テントの中間的なテントもたくさんありますが、僕のベースキャンプ型テントと縦走型テントの区分けは自分判断ですがこんな感じです。


●ベースキャンプ型テント
・4本以上のポールで構成されたドーム型が多い。
・ボトム生地が75D近辺のものが多い。
・3人以上対応のラインナップがある。

●縦走型テント
・ポールが2本のクロスフレーム型が多い。
・ボトム生地は30D近辺のものが多い。
・ほとんどが1人用か2人用。



縦走型テントを登山でベースキャンプに使われるベテランの方もいらっしゃるのであくまでも参考です。



誰にも好きなブランドはあると思うのですが同じブランドでもラインナップがあります。例えばマウンテンハードウエアの場合「CAMPING」「BACKPACKING」「ULTRALIGHT」「EXPEDITION」があります。厳密な区分けではないので複数のラインに属するテントもあります。

CAMPING ・・・ 車、バイクでもキャンプが前提

BACKPACKING ・・・ 歩きでテントをザックに入れて持ち運ぶキャンプが前提
BACKPACKING


ULTRALIGHT ・・・ BACKPACKINGと似ていますがより長期利用のため軽量化
ULTRALIGHT


EXPEDITION ・・・ がちの山岳用です、ベースキャンプ型テントがほとんど
EXPEDITION






ヒルバーグ(HILLEBERG)だとおおまかには


BLACK LABEL ・・・ ベースキャンプ型テント
ヒルバーグ(HILLEBERG)1


RED LABEL ・・・ 縦走型テント
ヒルバーグ(Hilleberg)2


YELLOW LABEL ・・・ トレッキング型テント
ヒルバーグ(HILLEBERG)3


BLUE LABEL ・・・ 大型シェルターなどの特殊用途テント
ヒルバーグ(HILLEBERG)4





日本ブランドモンベルで少し見てみます

ジュピタードーム ・・・ ベースキャンプ型テント
ジュピタードーム


ステラリッジ テント ・・・ 歩きでテントをザックに入れて持ち運ぶ縦走型テント
ステラリッジ テント


マイティドーム ・・・ 歩きでテントをザックに入れて持ち運ぶ縦走型テント
マイティドーム


クロノスドーム ・・・ ベースキャンプ型テント、縦走型テントの中間型
クロノスドーム


ムーンライトテント ・・・ 車、バイクなどでのオートキャンプが前提のテント
ムーンライトテント





HCSだと

ダンロップテント ・・・ ベースキャンプ型テント
ダンロップテント


プロモンテテント ・・・ 縦走型テント
プロモンテテント




自分のキャンプスタイルで選ぶ訳なんですが重量をあまり気にしなくていいオートキャンプやツーリングキャンプならベースキャンプ型テントがおすすめです。(自分がベースキャンプ型テントのゴツさが好きということもありますが・・・)




そしてもうひとつ僕の判断基準で重要なのがポール。


テントの値段はポールの値段

昔の話ですがテントの値段の大部分はポールの値段だと教わりました。テントのスペックを見る場合はまずポールが気になります。

山岳用テントは縦走型テントとベースキャンプ型テントがあると書きましたが縦走型テントはポール数も少なく太さも細い。それに比べベースキャンプ型テントはポール数が多く太さも太いので当然高額になります。

テントによっては悪天候、居住性対策で特殊な形状なポールのものがあり、こちらも高額になります。

また、ポールのメーカー、種類によっても金額が異なります。僕はポールのブランド名などをうやむやにしているテントは敬遠します、一番コストダウン出来ない部分なので。

張り綱(ガイロープ)の取り方もありますが、強風でテントが崩壊する原因のほとんどはポールの性能だと思います。

昔はEASTON(イーストン)ポールが主流でしたが韓国DAC(ダック)ポールの登場でテント全体の価格は少し下がりました。(今でも極地用テントはEASTONポールが多いと聞きます)
※韓国DAC社・・・日本ではHelinox(ヘリノックス)チェアのほうが有名

少し価格が下がったといってもDAC(ダック)はEASTON(イーストン)からシェアを奪った超一流メーカーです、DAC(ダック)ポール、同じく韓国のYUNAN(ユナン)ポールを使ったテントは間違いないと思っています。


<EASTON(イーストン)ポール>
EASTON(イーストン)ポール




<DAC(ダック)ポール>
DAC(ダック)ポール1


<DAC(ダック)ポールはコネクター(ハブ)や曲げが得意>
DAC(ダック)ポール2



DAC(ダック)ポール3




≪品質へのこだわり・・・ヒルバーグ(HILLEBERG)≫

もちろんテントに使われる生地は頑丈でなくてはいけません。しかしそれを正確に支える物(=ポール)も重要になってきます。言い換えると高性能なテントの土台になる骨組みも比例して耐久性に優れた物を使用することで最大限の機能を引き出すのです。この様な理由によりHillebergではDACポールを使用しています。なぜなら、DACも私たちの生地へのこだわりと同じような最高のパフォーマンスを提供しているからです。そうした理由によりほとんどのHillebergテントにはDACフェザーライトNSLポールを採用しました。DAC NSLポールの大きな特徴はポールの接続部分の太さとポール自体の太さがほとんど同じなので強度も他の基本的なポールよりも勝り、しかも軽いのです。

全てのモデルに使用されているポールの長さと直径は綿密な計算よりはじき出されています。1基、1基のテントにはそれに最適なサイズと形のポールが用意されています。出荷前に全てのフィッティングテストを行い、その都度曲げの作業を行っています。私たちのウルトラライトテントには9mmのポールが使われています。なぜならケルロン1200生地と同じように軽量でいて確かな強度を持っているからです。そして過酷な天候下での使用を考えたケルロン1800を使用しているテントには10.25mmポール(Hillebergでは便宜上10mmと記載しています)を使用しています。Hillebergドーム型や一部モデルの中には違う長さのポールが付いておりますがポール先端部を色分けすることにより、間違うことなくポールを的確に決められたスリーブへ通すことができます。そして一つに繋がったスリーブや短いスリーブの吊り下げ式、もしくはこの両方が備わったテントでもポールは簡単かつ安心して扱える位置に設計されています。

<ヒルバーグ(HILLEBERG)ホームページより>



ベースキャンプ型テントを薦めてきましたが縦走型テントに比べれば設営は面倒です、ペグや張り綱の数も多い。

ささっと設営、ささっと撤収派には縦走型テントの多人数用、例えば「ステラリッジ テント4 」なんかがいいですね。

メッシュで良ければMSRの「エリクサー」、このテントは生地もそこそこ厚くて縦走型テントとベースキャンプ型テントの中間型、オートキャンプ用に最高のテントだと思います。
エリクサー4




インナーがメッシュのテントは?

メュシュテントでもフライシートの形状とインナーテントがどこまでがメュシュなのかによってテントの性質はかなり変わります。フライシートが地面すれすれまで全面覆っていればそんなに風は入りませんので耐候性は悪くありません。
エリクサー4



また、インナーテントのメュシュ部分が底まで全面でなければそこそこ寒さも大丈夫、よく言うスリーピングゾーン(就寝時に必要となる空間の高さ)がメュシュでなければ寝ているときそんなに寒くない。
Limelight 2P



暑い時はフライシートのベンチレーターやドアを開ければメュシュなので風邪が抜ける、それに換気もいい、夏は間違いなく快適。

基本的にテント内で寝るときの温度調節は寝袋とマットなので厳冬期以外ならメッシュテントは意外に快適です。



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この記事へのコメント
テントの値段はポールの値段なんですね~なるほど~

確かにこの手の小型軽量テントでいうと細く軽いポールでどう剛性を得るのかなど、知恵が詰まっているのでしょうね~

長く使ってくるとポールがどうしても変形してきますが、それでも結合部がスムーズに差し込め、抜けることがいつも不思議に思っています。この点ではヒルバーグのポールはとても優秀だな~と思っていますよ^^

みーパパみーパパ
2016年05月09日 16:09
みーパパさんこんにちは

コメントをいただいたのでヒルバーグのポールについて追記しておきました、ありがとうございます。

ファイントラックも凄いですよね、ポールの細かい部品までパーツ販売しています、こんなメーカー初めてです。

生地にもこだわりがあり「カミナ」欲しくなってしまいました。(笑)

シッポナシッポナ
2016年05月09日 17:57
 
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