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テントのべたつきについて考える(1)<テントのべたつきを修理する>

   


テントのフライシートのべたつきの修理について考える、1回目です。

考えるきっかけはMoss(モス)をテントクリーニング.comへ出したらフライシートの「べたつき」「におい」が少し改善されたこと。

専門家ではありませんが、もしかしてということが思いつきました。


Moss(モス)をテントクリーニング.com5



古いテントの場合、テントを長く使い続けるには防水部分の加水分解と戦いになります。ダブルウォールテントの場合はフライシートの裏側とインナーテントの底部分。

特にフライシート内側が鬼門です。

なぜ、Moss(モス)テントの「べたつき」「におい」が軽減されたのでしょうか?僕の予想は



防水処理の上に撥水処理がされたから



テントクリーニング.comさんの撥水処理が撥水剤への漬け込みならば、フライシート裏側にも撥水処理がされた可能性はあります。



加水分解は、「そんなにひどく無いけれど、ペタペタなんとなくべたつく気がする」程度の場合は修復可能。

「触ると内側の素材が手に付着するような場合」は修復不能、寿命、となるみたいです。




重曹などでのコーティング剥離はこの作業ですね。でも自分の場合修理不能になったら、今までありがとう、お疲れさまでしたとお別れします。

補強のために防水コートの上に市販の防水剤を塗るのはなんとなく理解できるのですが、メーカーのPUコーティング(ポリウレタンコート処理)を剥がして防水コートした場合、どの程度耐久性と耐水圧があるのか少し疑問なので。



■テントのべたべた解消方法

1. 乾かす・・・湿っているのが「べたつき」原因の場合がある。
2. 水で拭く・・・汚れが「べたつき」の可能性があります、内側も結露などで意外に汚れています。

上記以外は保管に気を使うということしか知りませんでした。


でもここで「防水処理」部分に「撥水処理」という新たな発想が出てきました。お疲れ様までの期間が長くなるのかもしれない。

※過去にありがとう、お疲れ様をしたテントは1つだけです。キャンプをはじめて間もない頃に買ったThe North Face VE-25、フライシートの加水分解に加え、黒い粉だけに変わってしまったスペーサーであきらめました。


加水分解はテント購入後すぐに始まると思うので、キャンパーがテントを長く使うにはこの加水分解の進行をいかに遅くさせるかです。(エキスパートは消耗、紫外線なのかもしれませんが)そのひとつに防水部分にも撥水という方法がいいのなら試したいと思います。


そんなの当たり前と言う賢者の方もいらっしゃると思いますが、頭の固い自分には「フライシートの内側に撥水処理」という発想はありませんでした。
(・・。)ゞ







撥水剤には「フッ素系」「シリコン系」があるのは知っていました。テントクリーニング.comさんがどっちを使っているのかはとても興味のある部分です。

しわ伸ばしの為かもしれませんがアイロン処理をする訳ですから、アイロンがけで効果が増す「フッ素系」なのかもしれません。



以前記事で紹介した「Collonil(コロニル)ナノプロ」は表面には「シリコン系」、内部には「フッ素系」というハイテク商品なので撥水処理に愛用しています。

ネットでよく話題になってる「信越シリコーン POLON-T(ポロンT)」は「シリコン系」。

昔は「シリコン系」の撥水剤は「通気性をなくす」と言われていたみたいですが、今はシリコン系の撥水剤でもゴアテックスOKの商品があるので進化したのでしょう。



今回の目的は撥水というよりは「べたつき」の軽減、防止なので、膜を作る純シリコン系がいいのかもしれません。でもシリコン系を使った場合、シーリング剤で目止めをしている場合はシリコン系OKのシーリング剤を使えばいいけど、シーリングテープを利用しているテントはどうする?

そう考えるとテントクリーニング.comさんはやっぱり「フッ素系」?

まだまだ、疑問点がたくさんあります。



「べたつき」の軽減、防止のために防水コーティング部分にシリコンの膜を作って加水分解を防ぐ。なんとなく理にかなっているような気がします。違うのかな~?

テントの防水のための防水コーティングを撥水する?なんかおかしな話ですけど。

テントクリーニング.comさんの場合、UV加工が「べたつき」を改善させた可能性もありますが・・・




キャプテンスタッグさんのホームページに撥水剤についてのとてもいい記事があったので引用しておきます。


防水スプレーの撥水剤について

防水スプレー(厳密には撥水スプレー)に使用している撥水剤には「フッ素系撥水剤」と「シリコン系撥水剤」の2種類があります。これらのおおまかな特徴は
以下の通りです。

■フッ素系撥水剤
名前の通り撥水性能を持つフッ素樹脂を主成分としたものです。
このフッ素樹脂は樹脂本体に水や油になじまない腕(イメージではトゲ状)を
持っており、繊維や皮革の表面に樹脂本体が付着して、素材表面にトゲが毛羽
立った状態を作り出して水や油をはじきます。びっしり毛の生えた毛皮の表面
で水滴が丸くなり染み込まないイメージです。フッ素系撥水スプレーの処理後
にアイロンをかけると効果が増すのは樹脂本体が繊維などの表面により密着
し、トゲの毛羽立ちが良くなるためです。
しかしながら、繊維や皮革の表面に付着しているだけなので擦れたり、汚れが
付着したりするとフッ素樹脂が剥がれ、効果が落ちやすい傾向があります。
また、撥水剤用フッ素樹脂は肺に入るとそのトゲで肺の細胞に悪影響を及ぼす
ため、過去の事故などをきっかけに防水スプレーの安全確保のため、設計方法
や使用方法などを定めた「防水スプレー安全確保マニュアル作成の手引き」
(厚生労働省医薬食品局化学物質安全対策室)が作られ、防水スプレーは必ず
その指針に従って作られています。

水・油 ⇒ 撥水効果あり
摩擦などの影響で剥離しやすい ⇒ 持続性が弱い
生地の変色などの影響は少ない。


■シリコン系撥水剤
シリコン系撥水剤は撥水性シリコン樹脂を主成分としたものです。フッ素樹脂
とは異なり、繊維の表面を水とはなじまない膜でコーティングすることで水を
はじきます。ワックスを塗った表面が水をはじくイメージです。樹脂本体が油
性のため油をはじく効果はありません。
効果の持続性は付着型のフッ素樹脂より接触面積の大きいコーティング型のシ
リコン系の方が多少良い傾向があり、シリコン系は多少染みこむことでも持続
性を上げております。しかしながら皮革製品ではこの染み込みがシミの原因に
なるため皮革製品用ではフッ素系の方が多く使われています。
尚、肺に対する影響はフッ素樹脂ほどではございませんが、肺まで吸い込むこ
と自体有害であることに変わりないので、シリコン系防水スプレーもフッ素樹
脂同様に指針が作られております。

水 ⇒ 撥水効果あり  油 ⇒ 撥水効果弱い、もしくはほとんど無い
剥離しにくい ⇒ 持続性がある  噴霧面積も広い
油成分で表面に吸着しやすいので生地上で白濁したり、表面が変色したりする
場合がある。

※以上の特徴はあくまで一般的なものです。各製品毎の仕様、対象素材、使い方によってその性能が変化しますのでご注意ください。特にフッ素系、シリコン系問わず吸い込むと人体に対して有害ですので、必ず使用上の注意(表示)を守って使用することをお願いいたします。

<キャプテンスタッグ公式サイト 防水スプレーの撥水剤について>


テントのべたつきについて考える(1)




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