テントのべたつきについて考える(2)<テントのべたつきを修理する>

シッポナ

2015年08月17日 00:19

テントのフライシートのべたつきの修理について考える、2回目です。

前回の予想「防水処理の上に撥水処理がされたから」について検証してみました。

今回の検証結果はあくまでも自分の環境なので、全てに当てはまるとは思えないので参考記事として読んでくださいね。





いきなりフライシートというのもちょっと躊躇したので今回はテントの収納袋で実験しました。

実験したテント収納袋は裏側がPUコーティングされています。ポールを入れる収納袋はべとつきの為とてもポールが取り出しにくい状況です。


収納袋の状態は「触ると内側の素材が手に付着するようなことは無いが、べたべたする」程度。


使用する撥水剤は「愛用のCollonil(コロニル)ナノプロ」

ナノ化されたフッ素炭素樹脂とシリコンオイル配合のハイブリッド防水スプレー。






Collonil(コロニル)ナノプロにはフッ素炭素樹脂も含まれているので、スプレー処理後のアイロンもやってみました。





■今回の結果

スプレーだけで、べたつきは軽減されました。

スプレー後にやわらかい布でから拭きする・・・少し「すべすべ」が増す

スプレー後アイロンをかける・・・少し「すべすべ」が増す

少しというのは劇的には変わらないので・・・


「触ると内側の素材が手に付着するような状態」までいった場合は、効果があるかわからないが、軽いべたつきは「シリコン系撥水剤」で膜を作ることでべたつきは軽減する。


※コロニル製品は財布、鞄、靴などに以前から利用しているので使用しています。やわらかい布とはコロニル テレンプです。説明ではテキスタイルは馬毛ブラシとあるのですが、さすがにテントに馬毛ブラシとは・・・と思いテレンプで。


■注意点

しっかりスプレーされた箇所とスプレーがあまい箇所ではあきらかに「すべすべ」感が違います。

Collonil(コロニル)ナノプロの場合、使用方法には表面が軽く湿る程度までを2回とあります。そこまでやれば大丈夫です、今回は軽く1回の感じでした。




Collonil(コロニル)ナノプロは高性能なのですが300mlで2000円ほどします。コストを考えるとPOLON-T(ポロンT)などの液体タイプをはけ塗りしたほうがいいのかもしれません。

機会があればPOLON-T(ポロンT)も試してみたいと思います。



次回はフライシートに挑戦します。


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