ナチュログ管理画面 キャンプ キャンプ 関東 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

Slow Down

-Light Outdoor- のんびりライトなアウトドアにスローダウン

テントのべたつきについて考える(3)<テントのべたつきを修理する>

   


テントのフライシートのべたつきの修理について考える、3回目です。


テントのフライシートのべたつきの修理について考える(3)



今回はフライシートに挑戦しました。


テントのフライシートのべたつきの修理について考える(3)2



フライシートの状況は「触ると内側の素材が手に付着するようなことは全く無いが、内側同士をくっけると軽くくっつく程度」

用意したものは【テントのべたつきについて考える(2)】でスタッフバックに使用した「Collonil(コロニル)ナノプロ」と家にあった「KURE(クレ)シリコンスプレー」。

何故「KURE(クレ)シリコンスプレー」を用意したかと言うと、車や家のメンテナンスで使い慣れていて、とても信頼のおける商品だから。

目的が撥水ではないので高価な「Collonil(コロニル)ナノプロ」でなくてもいいんじゃないかと考えました。



テントのフライシートのべたつきの修理について考える(3)3




目立たない部分でまずテストしました。


■Collonil(コロニル)ナノプロ
○生地内部に浸透する。
○臭いがきつい。
○乾くのに時間がかかる。
○若干シミが残る(完全乾燥後は消えました)
○多くのスプレー量が必要。

■KURE(クレ)シリコンスプレー
○生地には全く浸透しない(ジッパーの布部分には浸透するがすぐに乾燥)
○臭いはほとんどない。
○軽くスプレーしただけで効果がある。


Collonil(コロニル)ナノプロは表面にフッ素コーティング、フッ素炭素樹脂が内部に浸透というタイプの撥水スプレーです。

PUコーティングの強い部分と弱い部分で浸透が違うので、一見シミが出来たように見えたのかもしれません。(シロートの見解ですが)

Collonil(コロニル)ナノプロはフライシートの表側で使用がベストなので、裏側は手軽なシリコンスプレーでやることにしました。

本当は屋外で作業が鉄則なのですが今日は雨!

シリコンスプレーは臭いがほとんど無いので室内で窓全開+扇風機で決行してしまいました。



テテントのフライシートのべたつきの修理について考える(3)4



軽くスプレーをして乾いた布で拭いていきます、室内でしたのでブロックごとに処理していきました。



テントの「べたつき・ベタベタ・ベトベト」について考える(3)6



フライシートのジッパー部分にも吹き付けジッパーを2,3回上下させます。とてもスムーズな動きに変わりました。


テントのフライシートのべたつきの修理について考える(3)7



ポールにも施工、ポールはフライシートのふき取りに使った布で拭くくらいでも十分です。スプレーする場合は本当に軽くです。

ポールのスリーブへの挿入がスムーズになります、吊り下げ式テントの場合はポールが直接フライシートに当たるので、フライシートがスムーズに張り易くます。


テントのフライシートのべたつきの修理について考える(3)5



最後にインナーテントのポールスリーブ部分も処理しました。ここはフライシートにあたる部分なので滑りが悪いとフライシートが引っかかります。

シリコンスプレーなので通気性が悪くなる可能性があるので、本体にはなるべくかけないように注意しました。(このテントは半分メッシュなので通気性は関係ないけど)


テントのフライシートのべたつきの修理について考える(3)8



広げて乾燥。


フライシートのべたべた感はほぼ無くなりました。たぶん「Collonil(コロニル)ナノプロ」や「POLON-T(ポロンT)」のほうが耐久性はあると思いますが僕は当分「KURE(クレ)シリコンスプレー」を使用することにしました。


テントの加水分解の状況などで効果は変わってくると思います、また、耐久性も未知数です。

記事はあくまでも参考でお願いします。

KURE(クレ)シリコンスプレーを使用する場合は、スプレーをかけ過ぎないということがポイントだと思います。

かけ過ぎるとツルツルになってしまい、シリコンが手に付く感覚がなかなか取れません。


<※※追記※※>
テントに直接噴射ではなく乾いたタオルに少量スプレーして、そのタオルで拭くという方法がベストでした。スプレー量は少なくてOKです。




金属のジッパー部分やさび付いた部分などに「556」を使用する場合があるのですが、「556」と「シリコンスプレー」ではかなり違いがあります。

<シリコンスプレー>
●素材表面に耐熱性にすぐれたシリコーン被膜を形成し、滑りをよくします。
●無溶剤タイプなので、金属のほか、ゴム、プラスチック、木、紙などにも使用できます。
●潤滑だけでなく、離型、ツヤ出し、防水効果もあります。

無溶剤、シリコンの被膜を作る。メーカーでは防水性も記載していますがシリコン被膜による撥水だと思います。

<556>
●あらゆる金属の防錆、あらゆる可動部の潤滑、電気系統の除湿・防湿、電気接点の清浄など、さまざまな用途ですぐれた性能を発揮します。
●強い浸透力で金属表面の水分を置換し、薄い被膜を形成することで、すぐれた潤滑性と防錆性を発揮します。

溶剤(油分)があるので浸透力が強い。


※参考 呉工業株式会社 製品情報


556をテントには使わないほうがいいと思います。


2015/08/10
テントのべたつきについて考える(1)
テントのフライシートのべたつきの修理について考える、1回目です。考えるきっかけはMoss(モス)をテントクリーニング.comへ出したらフライシートの「べたつき」「におい」が少し改善されたこと。専門家ではありませんが、もしかしてということが思いつきました。古いテントの場合、テントを長く使い続…


2015/08/17
テントのべたつきについて考える(2)
テントのフライシートのべたつきの修理について考える、2回目です。前回の予想「防水処理の上に撥水処理がされたから」について検証してみました。今回の検証結果はあくまでも自分の環境なので、全てに当てはまるとは思えないので参考記事として読んでくださいね。いきなりフライシートというのもちょっ…










このブログの人気記事
<アウトドアブームの終焉!?>「ザ・ノース・フェイス」を買収したVFがラグジュアリーストリートに方向転換。
<アウトドアブームの終焉!?>「ザ・ノース・フェイス」を買収したVFがラグジュアリーストリートに方向転換。

ヘキサファイアピット <二次燃焼構造の焚火台> DCM 税込み6578円・・・レビュー!!
ヘキサファイアピット <二次燃焼構造の焚火台> DCM 税込み6578円・・・レビュー!!

ソロキャンプに使いたくなる軽量なフロアレスシェルターがもうすぐ発売!<ブッシュクラフト、パップテント、秘密基地>
ソロキャンプに使いたくなる軽量なフロアレスシェルターがもうすぐ発売!<ブッシュクラフト、パップテント、秘密基地>

「本当に使いやすいサイズのシェラカップ」ZANEARTS(ゼインアーツ)、 ロッキーカップタイプのステンレスシェラカップ
「本当に使いやすいサイズのシェラカップ」ZANEARTS(ゼインアーツ)、 ロッキーカップタイプのステンレスシェラカップ

ミニマムなキャンプ道具を使うために・・・<大型シェルター買いました!>
ミニマムなキャンプ道具を使うために・・・<大型シェルター買いました!>

同じカテゴリー(■用品メンテナンス)の記事



この記事へのコメント
はじめまして。
大変有意義な情報を有り難う御座います。

十年振りぐらいにテントを出したところ、案の定フライシートの内側が「べとべと」でした。
手軽な対策方法は無いかと検索し、この記事に辿り着きまいした。
私も、試して見たいと思います。
じゅるい道
2016年04月13日 09:26
じゅるい道さんこんにちは

自分もいろいろ試したんですが軽い症状の場合はこの方法がベストでした。

フライシートのべとべとの状態にもよると思いますので、まずは端の部分でのお試しをおすすめします、直接スプレーよりもタオルにスプレーして拭く方法がいいと思います。

コメントありがとうございました。

シッポナシッポナ
2016年04月13日 13:41
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。