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オートマチック限定免許(AT限定)とパドルシフト<車選びを妻と娘に説明する③>

   


最近の車には「パドルシフト」というハンドル(ステアリング)部分でギアの上げ下げが出来る装置あります。車の使い方、価値は人それぞれ、欲しい装備も異なります、「パドルシフト」が無くても車は走ります、でも私は「パドルシフト」が欲しい!妻と娘にパドルシフトの良さを説明しなければいけません。

オートマチック限定免許(AT限定)とパドルシフト<車選びを妻と娘に説明する③>

※画像はウィキペディア(Wikipedia)さんからお借りしました。(フェラーリは買いません)

妻と娘にこの機能の概要を説明すると「そんなのオートマ限定免許の人はいらないよ」、、、あれ?なんか解釈がおかしい、妻と娘はオートマとは子供の頃乗った遊園地のゴーカート的なものだと思っていて「パドルシフト」などという訳のわからないものは必要ないという考えています。

マニュアルミッション(MT)とオートマチックミッション(MT)、この定義が時代とともにあいまいになりました。そのため今回は「パドルシフト」を説明するのが少し大変でした。


そもそも免許のオートマチック(AT)車ってなんだ?


オートマチック限定免許(AT限定)のオートマチック車は「クラッチペダルの無い車」であって「ギアの無い車」ではないのです。
「ギヤチェンジ操作を自動で行ってくれる車」?、これでもないんです、ギヤチェンジ操作は手動でも運転席にクラッチペダルが無ければいいんです。

道路交通法でいう「AT車」とは、二輪を除く自動車においてはクラッチペダル、自動二輪車においてはクラッチレバーを有しない車である。従って、セミATや遠心式クラッチなどの車両もAT限定免許で運転できる。近年採用車種が増えてきたデュアルクラッチトランスミッション (DCT) も運転が可能である。


オートマチック限定免許(AT限定)の条件


オートマチック限定免許(AT限定)で乗れる車はミッションがなんだろうとそこは関係ありません。問題なのは運転席足元のペダルの数、アクセルペダルとブレーキペダルだけのツーペダル車なら運転できます。(パーキングブレーキペダルは数えない)

F1にはミッションがありギヤチェンジもドライバーがします、でもF1が安全基準を満たしてナンバーが取れたら(本当にもしの話)「オートマチック限定免許」で運転できるんです、なぜなら運転席にクラッチペダルがないから。あのGTRやホンダNSXも運転できます。

ダブルクラッチを使わないとギアチェンジが上手くいかない時代からはトランスミッションは劇的に進化してます、昔はクラッチペダル付きの車でも「回転数を合わせればクラッチを切らなくてもギヤチェンジできるよ」なんてクラッチを切らずにギヤチェンジをやってる人もいましたけど、それには技術と失敗したらミッションが壊れてもいいという度胸が必要でした。

今はクラッチペダルが無くてもギアチェンジできる時代です、逆にクラッチ操作は人間がやるより機械にやらせたほうが速い、確実、安全なんです。(レース車両を見れば一目瞭然)

大型車(トラック)などを運転しないならばマニュアル免許なんていらない、私はそう思います。全ての車で運転席のクラッチペダルはいずれなくなり、「オートマチック限定免許」が標準免許で今の「マニュアル免許」は特殊免許になりますよ、きっと・・・


クラッチってなんだ?


文章で「運転席のクラッチペダル」と書いているのは「クラッチ」は運転席にないから。エンジンの回転がタイヤに伝わって車は走る訳ですが直結ですと停車時はエンジンを切らないとなりません、そこで停車中はエンジンの回転がタイヤに伝わらないように途中で切り離すのがクラッチ。

この切り離し作業を運転席から手動(バイクは手動、車は足動?)で行うものがクラッチペダル、運転席にクラッチペダルのない車はこの操作を自動で行います。


トランスミッションてなんだ?


これはギヤ付き自転車を例にすればわかります、上り坂ではギヤを下げたほうがスピードは出ないけど上りやすい、車も同じです。ところが下りの説明は難しい、自転車の場合ペダルを漕がないと車でいうニュートラル状態になるから。

車の場合はギヤを下げるとエンジンブレーキがかかる、これは「下り坂でどんどんスピードが出てしまう」という現象を防いでくれます。つまり安全に走れるということなんです。

簡易的に順番を書くと

エンジン → クラッチ → トランスミッション → タイヤ

クラッチペダルの無い車(オートマチック限定免許で運転できる車)の場合はどうなんでしょうか、残念ながら下りでエンジンブレーキがかかる人それぞれ違う希望のギヤには自動でギヤチェンジしてくれません、減速はブレーキ頼みとなります。


パドルシフトはあったほうがいいいい?



長い下り坂が多い峠道などを安全に走るのにはエンジンブレーキを使ったほうがいい・・・というかエンジンブレーキを使わないと自分は怖い。

今まで乗った車に「パドルシフト」は付いていませんので下り坂ではシフトレバーでシフトダウンします。ところがこのシフトレバーの操作方法は車種によって異なり、扱いにくいものもある。

これは誤ってバックやパーキングに入れないようにするものだと思いますが簡単なシフトダウン時には不便、また、走行中に目線が下がる場合があるので危険。

対して「パドルシフト」は簡単です、目線も下がりませんしバックやニュートラルに入る心配もありません。

私のようにエンジンブレーキを使わないと下り坂の運転が怖い人には「パドルシフト」は便利。

そんなものはいらない!それはそれで正解だと思います。


パドルシフトの便利さを妻と娘に説明する



いよいよ妻と娘への説明です。

「オートマにも自転車みたいにギアはあるんだ、でも切り替えは無いほうが楽だからDレンジでの自動運転がほとんど、でも場合によっては手動でギアを選んだ方が安全な場合がある。ボルボにもDの下に4と3とLがあったでしょ、それは必要だからあるの。」・・・ここでギヤの無いCVTの話をするとややこしくなるのでCVTの話はしませんでした。

「例えば下り坂、アクセルを踏まないのにどんどんスピードがで出ちゃうでしょ、そん時に4とか3を使うと安全なんだ。」・・・安全を強調します。

「でも運転中にシフトを変えるのは危険な場合もあるんだ、ボルボの場合はシフトチェンジでボタンを押さないとレバーが動かない、目線も下に行って危険、間違ってニュートラルなんかに入れたらとっても危ない」

「でもパドルシフトなら簡単にできるんだ、目線も下に行かないしニュートラルやバックに入る心配もない。ワイパー操作と同じくらい簡単」・・・簡単操作を強調します。

なんとなくですが「パドルシフト」の良さが伝わったみたいです。

ここまでが妻と娘への説明です、「パドルシフト」は安全対策が簡単にできるということで上手く説明、説得?できました!(今回も少し強引)


以下は妻と娘には関係のない、ちょっと余分な話にはなりますが・・・興味のある方は読んでいってください。





CVTとパドルシフト



オートマチックトランスミッションにはいくつかの種類があります、大きく分けると無段階変則の「CVT」とギヤ数のある「トルクコンバーター式」。トルクコンバーター式とはトルクコンバーターという流体式クラッチを使用したミッション。

マニュアルトランスミッションはクラッチの操作を自分で行う「フルシンクロメッシュ・マニュアルトランスミッション」とクラッチの操作を電子制御で自動で行う「デュアルクラッチトランスミッション(DCT)」があります。
※DCT以前にシングルクラッチのAMTというのがありますがここでは割愛。

ギアがあるかないかで区別すると
ある・・・マニュアルトランスミッション、DCT、トルクコンバーター式
ない・・・CVT

クラッチペダル無しでギア比を替えることができるできないで分類すると(できるがオートマ免許で運転できる)
できる・・・CVT、トルクコンバーター式、DCT
できない・・・マニュアルトランスミッション


いろいろ意見も分かれますが私見で言うならば

ミッションッは4速よりは5速、5速よりは6速、6速よりは7速・・・・・・最終的には無段階のほうがいい訳です。

オートマ車(自動変速の車)を作るために開発されたミッションがトルクコンバーター式、それをもっとスムーズにしたのがCVT。

マニュアルミッションをクラッチ操作なしで変速できるようにしたのがAMT→DCT。


無段階のCVTは理想なんですが、現在のCVTはパワーのある大排気量の車には耐えられない。もともとはスクーターの技術を車に利用したようなものなので、まだ発展途上なんだと思います。

CVT搭載車→大衆車
DCT搭載車→高級車

変なイメージができてしまっている気がする。

それと変速(変速フィール)が体に感じられないと気持ち悪い、これは私のような年配の人に多いと思います。マニュアルミッションやトルクコンバーター式に乗り慣れてしまうと無段階のCVTや電気自動車のモーターは気持ち悪い。

そしてもうひとつDCTは基本はマニュアルミッションです、そこに自動変速(Dモード)を付けたのがDCTオートマチック車。基本が自動変速でそこにギアモード(L、2、3モードなど)を付けたトルクコンバーター式とは開発の基本が違います。

※自動クラッチで自動変速のないものはセミオートマチックトランスミッションと呼びます、これも2ペダルなのでオートマチック限定免許(AT限定)で運転可能。


話が大幅にそれましたがギアのないCVTにギアを変えるパドルシフト???これが邪道だという人もいます、でも私はエンジンブレーキの強度が簡単に変えられるのでCVTでもパドルシフトはありだと思います。


最後に



妻が一言いいました「下り坂でエンジンブレーキが安全ならばDレンジでも下り坂でエンジンブレーキがかかるようにすればいいのに」、まさにその通りだと思いました。上り坂はDレンジでも力不足になれば「キックダウン」などの機能がある、でも下り坂のエンジンブレーキは手動。

現在はシフトアップは自動、シフトダウンは手動っていうのが個人的にはベストだと思う。

将来は車の傾きやナビとの連動で長い下り坂、コーナーの多い峠道では通常よりエンジンブレーキを多めにかけるなんてハイテクな仕組みが出てくるかもしれませんね。

それと、現在の車の技術状況を考えるとオートマチック限定免許という名称がおかしい気がしてきた、「ツーペダル免許」、「ツーペダル車免許」・・・・いや、それはますますおかしいですね。


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この記事へのコメント
こんにちわ

ボクも絶対パドルシフト必要派ですw
でもハンドルではなくシフトレバーで操作するほうが好みですけど。

余談ですが、息子と昔のWGPの放送を見ていた時にシフトダウン時にアクセルを煽って回転数を合わせているシーンを見て、何故右手を動かしているのか質問されました。
今のMOTOGPではシフトダウン時にクラッチすら握らないんで、意味不明の行動に見えたみたいですね^^;

ediedi
2018年03月20日 13:38
ediさん、おはようございます。

車を大切にしたくてダブルクラッチやシフトダウンで回転数を合わせたりするのはみんなやってましたよね、必要ないことかもしれないのに。

スポーツ走行での使い方とは目的が違ってました。(笑)

シッポナシッポナ
2018年03月21日 07:59
CVTにもトルクコンバーターはついてますよね・・・
@T
2018年03月31日 09:04
@Tさん、こんにちは!

おしゃる通りです<(_ _)>、ちょっと分け方が大雑把でした、昔ながらの分け方で記事を書いてしまいました。トルクコンバーター式というのが、CVTもほとんどトルクコンバーターを持つようになった現在ではちょっと誤解を招きますね。

ECVT時代の人間なんですみませんでした、勘弁してください。

シッポナシッポナ
2018年03月31日 16:38
 
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